レイヴ本は色々あるけれど…
ヨーロッパで初めてレイヴパーティを体験した私にとって、帰国して以降、日本国内で行れていたトランスパーティの数の多さと質の高さに、最初とても驚いたことを、この本を読んでて思いだしました。コンサートやクラブとは違って、色々な楽しみ方があるのが野外パーティの良いところだと思いますが、この本はそういう、<色々な楽しみ方> について、さまざまな見方から説明しているところが、これまでのレイヴについての本にはないユニークなところだと思います。 最近はパーティ・ブームだそうで、以前のように、質の高い ものに巡り合うチャンスも少なくなってきたみたいだけれど、この本に出てくる話を読んでいると、小規模だけど活気にあふれていたかつての日本のパーティのことが、少しだけ思???出せたりします。 レイヴ好きの外国人にも読ませたい一冊です。(英訳希望)
シロウト本
タイトル先行で中身が伴わない典型例。少なくともこれがハンドブックになるとは思えない代物。また文章の精度が極めて低い。粗雑な論理も空しい。ようは文章力、考察力に大きな問題あり。情報の整理やレイアウトが整備されておらず、編集の面でも杜撰で、ブームに便乗しただけの泡沫本ですね。この価格を設定するなら、それに見合った中身を提供して欲しい。
やはり参加しないと分からない世界
タイトルの通り、サイケデリック(ゴア)トランスパーティについての入門書なのだが、いきなり何も知らない人が手にとっても、何が書いてあるのかさっぱり分からないのが関の山。少なくとも「レイヴ」「サイケデリック(ゴア)」「トランス」と言った単語が何を意味するのか、どういう曲なのかが分かってないと辛いと思う。 だが逆に言えば、ちょっとしたきっかけでハマってもっとよく知りたい! という人には最適の本なのかもしれない。かくいう自分も数ヶ月前に本場ゴアで初めてレイヴに参加しいきなりハマった「超」初心者なので。 構成は4段階。まず、パーティが行われる場について。ついで会場のデコレーション「視」、ミュージック「聴」、ファッションや遊び道具「覚」などについて。パーティを通じて得られる「気づき」。最後に、パーティの社会的意義について説明している。 だが、僕のような「超」初心者には、一般的言語で語られる場や気づき、社会的意義の説明は分かりやすくても、「視聴覚」の説明はやはり分かりづらい。そもそもサイケデリックトランスやパーティ自体が実際に聞き参加する「実体験」を極めて重要視する行為なので、それも仕方のないことなのかもしれないが……。 とりあえずこの本を片手に、いろいろ聞き、参加してみよう。「体で」分かるのはそれからだろう。 最後に苦情を一つ。細かい字で情報密度が濃いのは良いのだが、やはりちょっと目には辛い。また、ホームページアドレスの情報がバラバラで、巻末などにまとまっていないのは「ハンドブック」としてはおそまつかと。だってこれ読んだだけじゃ、近い内に開かれるパーティ情報をどうやって仕入れればいいのか、いまいち分からないと思う。まあ、本気で知りたければネット検索ですぐ分かることだけどさ。
河出書房新社
RAVE TRAVELLER―踊る旅人 サイケデリックス―幻覚ドラッグ必携ガイド ドラッグ・内面への旅―インドの阿片・LSDから幻覚性茸・覚醒剤まで 太陽と風のダンス チョコレートからヘロインまで―ドラッグカルチャーのすべて
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