二人で建てた家 (文春文庫PLUS)





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二人で建てた家 (文春文庫PLUS)

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地に足がついた美しい「実践」の書

表紙の美しさにまず目がとまります。
そして700円とは思えない豊富なカラーページの美しさ。
これがみんな著者夫婦の手になるものだとは。

ほんの偶然から土地を入手したそのきっかけも、工務店を決めたのもすべて人の縁、というのが大切なポイントなのでしょう。施行の間も現場でいろんな変更やダメ出し、やり直しをがんがん出しながらもなぜか勉強になるから、と受け入れられてしまうのも、ふたりの生きる姿が美しく、しかも繊細な配慮に満ちているからだとおもいます。

「質のいいものしか身のまわりにおきたくない」

この一文にハッとしました。

そうなんです、最高の生活をしたい、自分が納得できることをしたいと、思うことすら忘れてしまっている毎日。でもそれにズルズル流されてあきらめと後悔の中で生きることも、そうでない人生、日々がわくわく、毎日どきどきの「やりたいことしかしない人生」を送ることも、自分が決めていんですよね。

このふたりだからできたんだ、ふつうの人には無理だ・・・という苦いあきらめをよそに、なぜかふつふつと自分も美しい生活を送りたい!という希望もわきおこってくるようです。

希望に満ちた生活。著者自らが感謝の念とともに書いているように楽園、天国に住まいする方たちの貴重なレポートです。
また買ってしまいました。

前著『田園に暮らす』の続編にあたるこの書は、
「あんなに軽蔑していた”地球の一部分の私有”を今、こうして自分がしているなんて」(p.10)
という「最後の決断」をして、終の棲家をご夫婦二人で作り上げた記録です。

前作も好きでしたが、さすがにエッセイスト(妻)とカメラマン(夫)の二人の本は、読んで楽しく見て楽しいです。田舎に引っ込んで家を自分たちでつくりあげていくといった類の本はいま本屋に溢れていますが、このご夫妻のセンスというか生きる感覚とでもいえるものは他ではあまり味わえなく、とても気に入っています。

一部写真がモノクロなのですが、多くのカラー写真の美しさに目が奪われあまり気になりません。

それにしてもいくら野原だとはいえ300坪(実際には500坪だそうです)300万円だったとは‥‥。



文藝春秋
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気持ちのいい生活―地球のリズムで生きてみる (女性文庫)
野菜いっぱい 大地の食卓―Mother Earth Kitchen (知恵の森文庫)
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